2009年12月14日月曜日

感謝

動画をご覧いただきありがとうございます。
yumikoです。

たくさんの方に再生していただき、それに伴い幾つかの質問コメントを
みかけました。 この場で、今回このようなイベントに参加させていただいた
経緯を少しお話したいと思います。



はじめに

ビデオの紹介の中で私が外国人のような記述がありますが、
私はフランス在住の日本人です。 舞踊家として様々な活動をしています。
普段はこういったオーディエンスを意識した大衆的 パフォーマンスをすることが
一切ないので、自身も戸惑い反面大変楽しんで演らせて頂きました。


初音ミクを演じるにあたって

このイベントは私の友人が主催しているもので、彼の依頼によりショーケース
の実現に至りました。 内容は"旬なポピュラーカルチャーを題材とした出し物を
して欲しい(できればコスプレ)"とのこと。
個人的に、著作権騒動やキャラクターの形成経緯、社会での取扱われ方
などの理由でボーカロイドの存在に興味があったので、
コンセプトとして面白いと考え"初音ミク"を選びました。

構想の段階で、私自身のキャラクターや身体的コンディションから選ぶべきは
MEIKOさんだろうと提案しましたが、主催者側より"キャラがマイナーすぎる"
というノーサインが出たためミクちゃんに決定しました。

とはいっても
この骨太で筋肉質の身体では彼女の儚い透明感を表現するのは無理だと
考え、"ならば2頭身化!"と若干目指す方向を変えることにしました。
トップもスカートも無機質感を出すために、カラーリングの上に布用のニスを
かけています。 爪でたたくと音がでて、全てのパーツが直立します。
素材の硬さを利用して、幼児体形に近づけようと試みました。

体型について沢山のコメントを頂いていますが
自分にとってのベスト体重を基準にして、大げさな減量は考えていません。
初音ミクというキャラクター上"痩せてから出直せ"の声はごもっともです。
これには本当に申し訳ないです。ごめんなさい。


ショーケースについて

私、準備というものが苦手でございまして、当日の昼まで衣装製作に追われ
肝心な振りが頭に入っていないのがバレバレでお恥ずかしい限りです。
個人的に残念だったのは、 "後ろのスクリーンにオリジナル流星群の動画を
映写できないか" 主催者側にかけあってみたのですが、会場の都合上実現
できなかったことです。
このように反省点はいくつもありますが、すべてが終わった今重要なことは
現実を認めることだと考えています。 撮りなおしを含め、モンタージュや
エフェクトで誤魔化すことは簡単ですけれど、でもそれは"ありのまま"が重要だ
と考える私の信条に反するので、
あえて全てノーカットでアップロード するようにお願いしました。

余談ですが、、、
この日のセットは、この流星群の前に1曲この後に3曲合計5曲です。
放置プレイ中のおねぎは流星群以外の曲で使用しています。

会場の観客には簡単なキャラクターとニコニコ動画の紹介をしてあります。
知っている人はかなり興奮気味に、知らない人もそれなりに、
反応を見る限りは楽しんでいただけたみたいです。
すごーくではないですが、盛り上がりました。

日本人の印象について心配されてる方がいらっしゃいましたが、
大体彼らはそんなに他人のことに興味がありません。
寧ろ、出来たか出来ないかの結果よりもそれを実行した行動力に
敬意を表する傾向にあります。
ということで、ご心配には及ばないでしょう。


ニコニコ動画のアップロードについて

私にとっては、ここにアップする"アクション"こそが大切でした。
ここで"人々に定義づけられ形成された初音ミクというキャラクター"の
二次三次創作。 その存在は現代社会の新しい人間関係の在り方を
考えるにあたって大変興味深いもので、 ここで生まれたものをここに還す
作業には、 製作のリンクと可能性を繋げていくという
大切な存在意義があると考えます。
とはいえ、こんな粗末なものに仕上がるとモチベーションも下がるもので、
アップするか否か悩んだのですが、あげさせていただきます。

最後に

どんな意見であっても、
視聴者の反応を製作者側が直接受け取ることができるのは大変
素晴らしいことです。
コミュニケーションにおいて誰かの反応ほど貴重なものはありません。
こうしてコメントをいただいたり、わざわざここまで私の下手な言い訳を
覘きにいらっしゃったこと、心の底から嬉しく思っています。
本当にありがとうございました。


それでは、この辺で。



yu

活動形態と内容と名義

今年も残すところ半月程となりました。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。

yumikoです。


このブログは、yumikoとして何か新しい動向がある度に、
『あとがき』程度ではありますが、正直な私の感覚を形にする「機会」になっていた
大切な存在です。

今回の記事は、直接何かの反省。というわけではありませんが
どうしてもyumikoという登場人物の扱い方について
お話しする機会を持ちたいと考え、こうして更新しております。

ここでの私を、演者のyumikoではなく、
一人のクリエイターとして見ていただけたら幸いです。


私は価値観として、ネームが直接バリューを左右するとは考えておらず
まったく「名前」というものにこだわりません。
普段の生活の中から、芸術活動ないしダンサーとしての活動
友達の間のニックネームにまで、様々な名詞を使っています。

強力なメディアの影響からか、私たちは「固有名詞」の持つ影響力に対して
(所謂ステレオタイプ的発想に対して)
熟考しないまま自己の中に流し込むか、はたまた過剰に反応するのか。
どちらにしても「無意識」の中で、その異物に対する処置方法を
多大なエネルギーを使って探求しているように思うのです。

私は、自然でいたいと思うので、
名前の多様化もニュートラルな存在を目指す中で必然的に増えた
私なりの処置方法なのかもしれません。

「常にマイペースに進めて行きたい」というのが本心なのですが、この度
yumikoの活動の延長から、「yumiko」の趣旨とは異なった活動をすることになり
これにはこれの新しい固有名詞が欲しいと考えたのと同時に、
決して「Yumikoさん」と切り離すことができない内容なため
こちらで一応のこと、ご報告をさせていただくことに致しました。

ご理解の程、どうぞよろしくお願いいたします。

来る12月29日ニコニコ動画でご活躍中の、
愛川こずえさん、いとくとらさん、ミンカ・リーさんが出演する
「DANCEROID」DVDが発売になります。

こちらで私は、オリジナル楽曲のための振付を提供させていただきました。
名義は「MTP」となります。裏方、製作者としての名前です。

企画自体の形態の自由さに面白みを感じたことは勿論ですが、
この作品に関わることを決めた一番の動機は、
プロジェクトの中で、何かが活き活きしているのを感じたからです。

限られた時間で、彼女たちと何かを共有してみたいと思い、
またそれを着実に実現しているように感じています。
みんな本当によく頑張っている大事な妹です。

彼女たちのプロジェクトは、この年末に向けて活発になってまいります。
DANCEROIDをどうぞよろしくお願い申し上げます。






ちょこっと一旦、今までニコニコ動画で「演者yumiko」としてやってきた一連の
二次創作活動とは離れますが、変わることは重要なことですし、楽しいしネ!
いつでも常に、変わり続けたいと願っています。



・・・・・・・・そんな感じで、

みなさま
merry Xmas!! and よいお年をお迎えください!




ありがとうございました。

yu